手書きのメリット
昔はスケジュール管理といえば手帳でしたが、最近ではスマホなどのデジタルツールで管理している方も多いでしょう。かくいう私も、単純なスケジュールはスマホにも予定を入れています。
ただ!製本業界にいる者として手書きのメリットを広めたい!
ということで、今回は手書きのメリットについてあらためて考えてみたいと思います。
メリットその1 書くことで理解が深まる
とある大学で、学生に講義を聞かせてその内容を手書きのメモで取るグループとPCで取るグループに分けて理解度を調査する研究を行いました。その結果、タイピングでメモを取らせた学生よりも手書きでメモを取らせたグループの方が成績が良かったという報告があります。
タイピングでは話した内容をそのまま残す傾向がありましたが、手書きでは要約してメモを取っていました。これは、自分の頭で情報の取捨選択を行っているからと言えるでしょう。
また、脳科学的な話になりますが、手書きの方が前頭前野という記憶や学習に関係のある部位が活発に働いているという研究結果もあります。PCやスマホの変換機能を使ってばかりいるせいで、いざ手書きをする時に漢字が出てこない、といった経験はありませんか?これも脳への刺激が足りないため機能が低下しているからだと考えられます。
メリットその2 書く事で思考が整理される
何かを考える時、色々なことが頭の中でグルグルと回ります。その考えをまとめる際、手書きの方がより直感的にアウトプットが可能です。というのも、手書きであれば箇条書きにする、アンダーラインや囲みで強調させる、文字の大きさや色分け、イラストなどで表現できます。
デジタルツールでも同じことは出来ますが、操作が入るためどうしても余分な思考が入ります。
余計なことを考えなくてよい分、より深く考えることにリソースを割けるようになります。
メリットその3 書くことで実現化しやすくなる
ハーバード大学での研究で、ある教授が学生に目標を持っているかアンケートを取りました。
すると下記の結果となりました。
目標を持っていない学生 84%
目標を持っているが、紙に書いていない 13%
目標を持っており、紙に書いている 3%
そして10年後にアンケートを取った学生の年収を調査したところ、目標を持ってるが髪に書いていない13%の学生は、目標を持っていない学生より平均2倍の収入を得ていたそうです。
ところが話はこれで終わりません。
目標を持っており紙に書いていた3%学生は、その他97%の学生の平均10倍もの収入を得ていたそうです。
ここからわかることは、紙に書いたものを何度も見返したり目に付くところに貼ることにより脳へ強くインプットされ目標に向けて行動できるようになるということです。
また、目標が脳にインプットされることにより目標に向かうための情報が自然と目に付くようになり、より目標に近づきやすくなります。
まとめ
以上手書きのメリットをご紹介いたしました。
もちろんデジタルツールにもメリットがたくさんあります。情報の記録や共有の部分ではデジタルツールの方が上回っているでしょうし、修正作業や繰り返し作業、検索性を比べてもデジタルツールの方が効率的です。目的や環境に応じて使い分けることで、より多くのメリットを得ることが出来るようになります。
いかがでしたでしょうか。
吉澤晃文堂では、書きやすい、裏移りしにくい、目に優しい等、「書く」ための環境を向上させるご提案が可能です。
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